タムロン 28mm/F2.5

Tamron28mm/F2.5 アダプトールレンズの単焦点は意外に少ない。特に広角系は、17mm、24mm、28mmの3本しかない。このレンズは、その中でも一番焦点距離の長い28mmである。28mmというと、広角レンズのスタンダードといっても良いのではないかと思う。つまり、広角レンズの中で一番使うレンズと言えるだろうか。

 それにしても、このレンズの鏡胴はちょっと不思議なデザインである。写真で見るとわかると思うが、先端の鏡胴がすっぽりと引っ込んでしまう。こういうデザインだと、そのままではかぶせ式のフードを取り付けることができない。つまりハマ角が使えないのだ。どうしても、ハマ角のようなフードを使いたかったら、フィルターを使うか、フィルターのガラスを外して枠だけ取り付け、それにフードを取り付けなければならない。どうしてこんなデザインにしたのか悩んでしまう。私は、専用のフードを持っていないので、このレンズを使うときに、フードを使わないで撮影した。ところが、激しく後悔したのだ。それは、めっちゃくちゃ逆光に弱いのだ。ビックリするようなゴーストはでるし、フレアでもやもやだし、少々絞ったくらいではとても収まらないのだ。フードは必携である。

 さて、順光で撮っている分には、まったく問題ないレンズである。フードを除けば操作性も悪くないし、フィルター径が49mmとOMズイコーと比べても遜色のないコンパクトさだ。絞って使うことが多いこともあって、周辺光量や歪みはあまりわからない。シャープさもそこそこである。それだけに逆光特性が悪いのが目立つのかもしれない。手持ちのレンズでこんなにひどいのは、シグマ18-35mmだけである。

 ところで、タムロンのレンズには高性能のものにSPという称号が付いている。まあ、メーカー自身が付けたものだからそれなりなのだが、このレンズにはSPがない。調べてみたら、24mm,28mm,135mm,200mmの4本のみSPではないのだ。どこがどうなってSPなのかよくわからないところもあるが、これはメーカー自身が、よく言えばお買い得な、悪く言えばあまり自信のないというレンズなのかもしれない。

 ズイコーとの使い分けが気になる人もいるだろうと思うので、ここで少々付記しておく。私は、28mmレンズは広角レンズの基本であるから、普段よく持ち歩いている。よく使うのは、ズイコー28mm/F3.5である。少々暗いようにも思えるが、焦点距離が短いので暗い場面でもシャッタースピードが遅くなってもぶれにくいということもあって、ズイコーを持ち歩くことが多い。ズイコーは逆光特性はあまり良くないと言われているが、タムロンに比べるとずいぶん良い。また、周辺光量落ちが大きいのだが、その分ドラマチックな写真に仕上がるというのも結構評判がよいのだ。本人はあまり気に入ってないのだけど、他の人から写した写真をほめられるとやっぱりついつい手が出るというわけである。

 そういや、他のマウントで単焦点の28mmは、コニカ・ヘキサノンとソリゴールしか持っていないことに気づいた。実はヘキサノンもズイコーのような描写である。もう少しパッとした28mmが欲しくなってきたところだ。となると、ツアイスかライカRか? しかし、ふところが許してくれそうにもない。

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