ズイコー 75-150mm/F4

Zuiko75-150mm/F4 OMシステム発売当初からある望遠ズームである。私のレンズは、写真で見てわかるようにいわゆる「銀縁」の初期のタイプである。コンパクトなOMボディで使うとそれほど重さを感じないという点で取り回しの楽なレンズである。

 OMのズームレンズは、標準ズームの種類がずいぶん多いが、それ以外の焦点域はそれほど多くない。望遠ズームは、このレンズの他に、65-200mm、50-250mm、85-250mm、100-200mmの4本である。(OEMを除く)OMズイコーレンズは、単焦点の評価が高い。写りというよりもそのコンパクトさが高い評価を得ていると思われる。その点、ズームレンズはどうしても大きくなるためにそう高い評価が与えられていない。しかし、その中ではこのレンズが最も高い評価だろうか。まあ、一番古いからということもあるのかもしれない。

 このレンズには、MC(マルチコーティング)が施されていない。後期型である黒縁のものもシングルコーティングのみである。しかし、実際に撮影していて、逆光に弱くてどうにもならないというような場面にぶつかったことはない。意外にも逆光には強いのだ。ただし、内蔵フードは短くて役に立っているとは思えない。

 私がこのレンズを最もよく使うのは、スキー場でである。お供のボディはOM−2であることが多い。やはりAEは便利なのである。また、手袋を使うとシャッターを回しにくいという事情もある。それでもOMは便利な方であるけど。だいたい+1.5〜+2くらい補正をしていて使うが、実に使いやすい。レンズが細いこともあって、左手でピントリングを鷲づかみにしてピントを送る。リフトに乗ったまま振り向いて使うこともある。結構揺れているのだが、上がりを見ているとほとんどブレていないのは、シャッタースピードが速いだけではなく、重心がボディ側にあるということも言えるように思える。

 巷の評価は正確であろうかということだが、それほど素晴らしい写りをするレンズだと思ったことはない。とにかく、あるものが見たまま写るレンズである。そういう普通のレンズというのも大切なのだが、この頃はあまり流行らないらしい。うまくなったと錯覚するような色乗りがくどいレンズが売れているのがそれを証明していると言えよう。

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