65mm と 150mm (2003.2.7)

 マミヤ7を買って、そして、ようやく1本目のレンズ43mm/f4.5を買った。このレンズは、すばらしくよい。周辺部まできりっと写る。中版レンズで、開放からこんなにきりっとしていていいのだろうかと思うほどである。また、レンジファインダーのレンズだけあって、ほとんど歪みがない。水平さえ出してしまえば、超広角レンズで撮ったとは思えないような写りである。

 ところが、すばらしいレンズを買ったものの、43mmというのは、普段使いにはあまりに広すぎることに気づいた。そこで、次のレンズをどうしようかということになる。ボーナスの頃からどうしようか悩んでいた。つまり、具体的には80mmを買うか、65mmを買うかということ。35mm版と違って、やれレンズメーカーのレンズがどうだとか、ズームよりも単焦点がよいとか、そういった迷いは、中版の場合全くない。とにかく純正レンズしか使えないというのが潔い。ちょっと悲しいけど。

 いろんな人から、いろんなことを聞いたが、やっぱり聞く人によっていうことが違って、どうにも決まらない。まあ、そういうものでしょう。自分で考えたところ、65mmの方がシャープで歪みが少ない(といっても、相当高い次元の話だろう)が、なんといっても嵩張りそうだ。よって、山に持っていくことを前提とすれば、ここは80mmに決まりと言うことになった。

 さて、では、どこでレンズを買うかということである。安いのはもちろん中古。マミヤ7のレンズの場合、発売がそれほど古くないので、程度は悪くない。そのため、80mmを中古屋で探すと、秋に東京に行ったときに気づいたが、50k円くらいが相場みたいだった。では、個人売買となるオークションはどうかというと、80mmはボディとセットでしか出てこない。やはりそういうものだろう。

 じゃ、新品だ。ヨドバシのネットショップだと、25%オフの上、15%のポイントがついてくる。計算すると、54k円くらいか。このくらいなら、中古を買うよりも新品の方がずっとお得。わずか4kしか違わないのなら、中古を買う価値がないだろう。

 それで、お金が貯まったら、レンズを買おうと思っていた。ボーナスは下がったので、ボーナスから出費は痛いなあと思ったからである。

 ところが、年が明けて、家の中の雑然としたものを捨てようかと考えてみたが、「まてよ。捨てればゴミ。リサイクルすれば宝の山。」というではないか。ということで、捨てようと思っていたものを、思い切ってオークションに出品してみた。それがである。驚いたことに、あれよあれよと値上がりして、出品者の私が驚くような値段になったのである。いくつか出品したのだが、なんと80mmのレンズを買っても、まだおつりがくるほどに売れたのだ。こりゃあ、すごいというわけで、早速レンズを買うことにした。

マミヤN65mm/F4 だけど、せっかくだから、もしかしたらオークションで80mmも売っていないかと、もう一度見たら、80mmは無かったものの、65mmが出ていた。う〜ん、65mmはちょっと大きいんだよなあ。でも、定価のほぼ半値というのは、すごい魅力だ。どうしようかと迷ったが、ええいとBuy Nowで、買ってしまった。これが、実によい人で、なんと着払いならぬ、後払いでよいということ。まったく商品に心配がないと、こういうことはできないであろう。もちろん、すばらしいレンズだった。

 それで、気をよくしていたら、今度はやはり150mmが見つかった。こちらは、半分冷やかしでビットした。まあ、落とすことは無かろうと思ったのだが、どうも、私しかビットしなかったようで、やはりお金を払う羽目になった。いや、もちろん欲しかったのは欲しかったのだが、お金がないんですね。世の中はこういうものだなあ。もちろん、ないないと言っても、この程度のお金が全くないわけではないので、取りあえず銀行からおろして払い、その工面として、また手持ちのものをオークションで出した。今度はなんだかあまり高く売れないみたい。まったく、世の中というのはこういうものである。

 届いたばかりなので、まだ全くフィルムを通していない。実は、正月明けに、カメラボディをSSに改造に出したのである。明日、受け取りに行く予定なので、実写はそのあとになる。もちろん、マミヤの現行レンズであるから、写りについては全く心配していない。問題は、画角がどうかということくらいか。6*7で65mmというと、35mmで30mmちょっとくらいの画角になる。28mmと35mmのちょうど中間くらいと言った方がピンとくるかな。

 私は、35mmで広角というと、一番使うのは28mmである。35mmだとちょっと狭い感じがする。50mmに至っては、はっきりと望遠レンズという感じがするほどである。なんだかよほどあちこちよそ見をしながら写真を撮っているみたい(^^ゞ 不思議なもので、20mmクラスだと、広すぎて収まりが悪い。全く勝手なものである。

 これが、山に入って写真を撮るとなると、前景にじゃまなものがほとんど無いので、どこを撮ってもそこそこの写真になる。相当の広角レンズでもOKになるのだ。だから、街の中で写真を撮るのと、山の中で写真を撮るのでは、同じ画角でもずいぶん感じが違うのだ。街の中だと、足下のゴミを写さないように、あまりに目立つ電柱を目立たないようにと、いろいろ気遣うが、そういうことがあまりないというのは、気分がたいへん楽なものである。

 だから、まずは山に登ってみないと、レンズのテストってできないのである。と、理由を付けて、今年はどこの山に行こうかなあ。利尻にしようか、トムラウシにしようか、あるいは、ニペソツに再チャレンジか。楽しみはまだまだ続きます。

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