Tamron90mm/F2.5 vs Zuiko90mm/F1.2 vs Vivitar90mm/F2.8 (2004.8.28)

 またもやe-bayでレンズを買ってしまった。ちょっと反省。で、そのレンズだが、Vivitar90mm/F2.8というレンズである。海野和男氏がZuiko90mm/F2を使うまで、この手の等倍撮影のできるレンズを使用していたと、「海野和男とクラシックカメラ」のOMのページに載っていたので、以前から欲しかったレンズだ。で、このレンズだが、いろいろなブランドから出ているらしく、主なところでは、Elicar,Vivitar,Panagol,Avenon,Rolleinar,などがある。焦点距離も、一番後ろのレンズを交換すると、少々変わるということで、90mm〜105mmくらいまである。明るさは、F2.5かF2.8のようだ。
 で、私が買ったのは、Vivitar90mm/F2.8というレンズで、等倍まで撮影できるもの。手に入れてみると、ほとんど新品でこういうレンズがわずか1万円ほどで手に入るとは、なんだか悪いみたいな感じである。

 それで、手に入れたらレンズテストを行いたいもの。たまたまこのレンズはOMマウントだったので、(というかOMを探していたのだ)手元にはZuiko90mm/F2とTamron90mm/F2.5がある。それなら比べて見なきゃならないだろうと思った。それで、例によって本を取ろうと思ったのだが、考えてみればマクロレンズでもあるわけだし、もっと小さいものを撮ることにした。手元にあって小さいものはと探したら、ちょうどよいことにメモリがあった。これをまず、1/2倍で撮ってみる。Tamron90mm/F2.5も、Zuiko90mm/F2も1/2倍までだからだ。絞りは全て開放である。

Tamron 90mm/F2.5 絞り開放 シャッターオート Zuiko 90mm/F2 絞り開放 シャッターオート Vivitar90mm/F2.5 絞り開放 シャッターオート

一見してわかるのは、Zuiko90mm/F2の被写界深度の浅さである。逆にVivitar90mm/F2.8は、Tamron90mm/F2.5よりもずいぶん被写界深度が深い。コントラストはZuiko90mm/F2とVivitar90mm/F2.8がTamron90mm/F2.5よりも高い。Tamron90mm/F2.5がやや色乗りが浅いように感じるが、比べてみて初めてわかる程度だろう。

次に、等倍で比べてみた。Vivitar90mm/F2.8以外のレンズはそのままでは等倍にならないので、ここはZuiko80mm/F4の出番となった。

Vivitar90mm/F2.8 絞り開放 シャッターオート Zuiko80mm/F4 絞り開放 シャッターオート

 ややVivitar90mm/F2.8が甘いかと思う程度で、よほどよく見てみなかったらわからない描写である。なにしろ相手はZuiko80mm/F4なのだから、これは大健闘である。なお、作例は、メモリに光が半分当たるような写真になるようにした。もともと開放F値が違うのだから被写界深度が違うのは当たりまえだけど、露出値はダイレクト測光で同じになるはずだが、Vivitar90mm/F2.8の方がオーバー目になっている理由はよくわからない。露出の差は1/3位だろうか。

 もちろん、絞って使うのが基本のマクロレンズなのだから、多少あまり描写でも関係ないと言えば関係ない。写りの感じはZuiko90mm/F2には、わずかにかなわないが、Tamron90mm/F2.5には、はっきり勝っているというくらいだろうか。このレンズは実にお買い得だったと言えよう。しかし、Tamron90mm/F2.5もAdaptall-2マウントということで、出番がこれからもあり、なかなか手放すことのできないレンズである。じゃあ、Zuiko90mm/F2を手放すかというと、まさかね(笑)

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