Praktica BX20の中身(2004.5.8)

 連休に妻の実家に行ったときに家族写真を撮った。よしゃあいいのに、普段使ってないカメラをかわいがってやらにゃあと思って、BX20を連れて行ったのである。レンズは、Prakticar50mm/F1.8とCZJ135mm/F2.8の2本を持って行った。

 で、50mmを使って1枚撮ったときに、そういや絞り優先AEを外してと思って、シャッターリング横のボッチを押してしまったのである。普段使っていないというのは恐ろしい。それがおささったまま出てこない。当たり前なのだが、これはシャッターリングのロックではなく、巻き戻し解除スイッチなのだった。BX20はライカやOMなどと同じように、カメラのそこにこのスイッチがないのである。しまったと思ったときはもう遅い。仕方がないから、ゆっくり巻き上げてロックスイッチを解除する。さて、その後である。気を取り直してシャッターレリーズしようとすると、あれ?、あれれ?、シャッターが噛んじゃった。で、ここでBX20はお役御免となった。なんとフィルム1枚だけある。家族からはさんざんに言われる。

 あまりに不憫なので、BX20を本日バラしてみた。私は、この手の修理は苦手である。せいぜい清掃くらいしかできない。ま、開けてみれば何とかなる場合もあるさ、ということで、とにかく開けてみた。

 軍艦部を開けた状態である。巻き戻しクランクの下に隠しネジが1本と、アクセサリーシューのネジを外さないと軍艦部カバーが外れない。ちょっと悩んだが、この程度なら楽な方かもしれない。80年代のカメラらしく、一応フレキシブル基板になっているが、部分的には古いようにも思える。
 前の張り皮(といっても樹脂カバーだが)を外して、全部見えるようにした状態。マウントも外してある。マウントはできることなら外したくなかったのだが、マウントを外さないと、樹脂カバーが外れないように思えたため、外してしまった。電子接点を外すのがドキドキものだった。
 写真のセルフタイマーのあたりに不思議なバネを発見した。どこにも止まってないのだ。つまりどこから外れたのかわからないということ。ああ、これでジャンクにしてしまった(-.-)
 ダイキャストは、しっかりしている。外見及び操作感のガチャガチャした感じは、内部からはわからない。
 セルフタイマーなどを見ていると、まだ電子化が進んでいないように思える。これじゃ歩留まりが悪いだろう。モルトプレーンはほとんど痛んでいない。
 カメラを向かって右から見たところ。露出関係と思われる基板が見える。もちろんこんなところはいじらない。壊すもとである。
 セルフタイマー部のアップ。噛んでいるのは、普通はこの辺りと、カメラの底のどこかだと思う。あちこちをいじってみたが、なんともならない。何かが引っかかっているような感触があるけど、この段階ではわからない。

 で、ここまでバラして、あちこちいじっていたら、レリーズスイッチ横のレバーをいじると、シャッターが落ちた。やった!!!と感激。どうして、こんなところが引っかかっていたんだろうと思い、よくよく考えてみたら、これってレリーズロックスイッチだった(^^ゞ 何のことはない、初めから壊れてなんかいなかったのである。それで、カメラを組み直した。先ほど見つかったわけのわからないバネは、レンズロックスイッチのバネだった。スイッチを外したときに落ちたのに気づかなかったのだろう。ああ、良かった。途中、ネジが締まらなくてなんだあと悩んだが、ネジを間違えたことに気づき一件落着。取りあえず、元通りになった。と、思ったら、巻き上げレバーのネジがバカになってしまった。リコーXR500と同じようにレバーにしたから、プラスチックのレバーカバーを留めてあるだけなのだが、そのプラスチックが駄目になったのである。仕方がないので瞬間接着剤を使う。今度バラすことがあったら苦労しそうだ。

 完成して、あちこちいじってみたが、良くもならなかったかわりに、悪くもなっていない。ファインダーにちょっと大きめのゴミが入っているが、まあ仕方ないか。

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