フレクトゴン50mm/F4(2003.11.3)

フレクトゴン50mm/F4 ずいぶん前の話になるが、e-bayでフレクトゴン50mm/F4を手に入れた。程度は上々のMCタイプである。たしか$200ほどであったかと記憶している。で、どうしてこんなレンズを手に入れたかというと、ペンタコン6のレンズは、たいへん写りがすばらしいと聞いていたからだ。それにCarl Zeiss Jena製のレンズも使ってみたかったということもあった。では、ボディはどうしたのかということが疑問になると思うが、当時はHartbleiを購入しようと考えていた。ところが、Niftyで聞いてもあまり良い話がない。けっこう壊れるとか、なにより新品のくせに初めから壊れているとか、という話だった。たしかにインターネットで持っている人のHPを見ても、それに近い。そんなこんなで、レンズは購入したものの、いわゆる防湿箱の肥やしにしていたのである。

 しかし、いつまでもほおっておいてはもったいない話である。それほど私は裕福なわけでもない。そこで、マウントアダプターで使おうと思って、マウントアダプターを購入した。渋谷のKing-2からである。それが、そういやもう1年も前の話だ(^^ゞ
 で、である。M42のマウントアダプターなので、M42のボディが必要であるが、実はM42のボディも持っていない。じゃあ、どうするのかというと、またまた他のマウントアダプターを使って、2段にして使えばよいだろうと思っていた。しかし、これまた面倒なので、そのままになっていたというのが実情である。

 で、この3連休。暇に任せて、防湿箱を整理していたら、このレンズが出てきた。そういや、アダプターもあったよなあと、ごそごそと探しだし、取り付けてみた。ところが付かないのである。どうやっても付かない。購入したときはきちんと付いたのに、全く変である。何度か付けたりはずしたりしていたら、無限遠にすると付かないことに気づいた。どこかが当たっているのだ。不良品をつかまされたというのが真実のところのようだが、もしかしたら、これがロシアものにとって当たり前の現実なのかもしれない。

 いろいろ、調べてみると、アダプターの中にプラスチックの金具があって、絞りの連動ピンの位置をずれないようにしているのだが、この金具にレンズの後群を留めているリングが干渉していることがわかった。レンズじゃなくて良かった(^。^)

 さっそく、イモネジ3本をドライバーであたって、その金具を取り外してみると、どうやら金具がなければ問題ないようである。しかし、取り外してしまうと、レンズをどう付けるのかたいへんわかりづらい。それで、この金具を削ることにした。

 初めは、ヤスリでぎこぎこやっていたが、あまり効率が良くないので、カッターで削った。プラスチックなのでこのあたりは簡単だが、いかにも素人仕事である。おおよそ、1〜2mm程度削らないと、うまくいかないようだ。結局内部の反射防止の縦の部分まで削ってようやくアダプターを取り付けることができるようになった。途中で、2度ほどカッターの刃が折れて、あらぬ方向へ飛んでいって驚いた。カッターは直線を切るのは得意だが、こういうカーブ状に削るというのは、全く向いていない工具なのである。本当は、肥後の守などが向いているのだろう。内部の金具

 さて、改造の終わったアダプターだが、やっぱり出番がない。こんなに大きな50mmレンズを、しかもF4のレンズを使うことなんて、35mmではありえないからだ。う〜ん、全く無駄な買い物をしたものだ。

 というわけで、このレンズ、そのうちにボディを手に入れるか、レンズシャッター組み込んで、自作カメラとして活用するか、そんな使い道を考えたい。

 実のところ、このところKievCamera あたりのHPを見ていると、Kiev60の新しいバージョンがたいへん安くなっているのに気づいた。標準セットで$200くらいだ。送料込みでも、おそらく2万5千円くらいで手にはいると思う。Kiev88CMでも5万円くらいだが、修理を考えると、Kiev60の方が簡単であろうと思う。もっとも今でもマミヤ7やハッセルがあるのだから、買っても使うかなあと思う気持ちも一方にあるので、さて、どうなることやら。

 そうそう、せっかくのレンズアダプターだが、こういうレンズは、イメージサークルが広いので、ぜひシフトアダプターを製作してもらいたいものだ。それなら、三脚に据えて撮るのが基本になるし、アダプターを使っても絞りと連動しなくても使い道がある。そのくらいのサービスがあっても良いように思えるがいかがだろうか。

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