ジャンク マミヤ6 K2型の再生(2009.01.26)

 ずいぶん以前にフリマで購入したマミヤ6、もう派手にジャンクでした。故障箇所を列記すると、

1.軍艦部の凹みのため前蓋が開かない。
2.蛇腹がプラネタリウム状態。
3.距離計の狂い、2重像の汚れ。
4.レンズの汚れ。
5.シャッターの調整。
6.モルトプレーンの交換。

と、もう満身創痍状態です。

 とにかく、前蓋を開けるために、軍艦部カバーを外します。この凹んだカバーは、裏側から檜棒を当てて軽くたたいて調整しました。まあ、やや歪んでいるのはわかりますが、これ以上やっても難しいと言うところまで修正しました。

 次は蛇腹です。これは、やはり交換しかない状態です。蛇腹の製作は、ものの本やいろいろなHPに書いてありますが、読むのと作るのでは大違い、初めに作ったものはカメラに収まらずボツ。2回目に作ったものは、シャッターを押さえるリングを取り付けられず、やはりボツ。・・・・と5回目にしてやっとモノになるものができました。結局は、元の蛇腹の折り数や折り幅を同じにしないと、この手の小さなカメラには収まらないようです。材料は、羅紗紙で折りました。本当は補強したかったのですが、紙が厚くなりすぎてやはり収まりません。なかなか難しいです。結局、穴が開いたら、また考えることにして、羅紗紙だけの状態で完成としました。

 距離計は、無限遠と1mで調整しました。完全には追い込めませんでしたが、無限はきちんと出ています。2重像は、あまり薄かったので、拭き取ってしまい、ガラスの上から車用のミラーフィルムを張りました。すると、前は金色の2重像だったのが、灰色っぽくなって、少し暗くなりました。あとから調べてみると、車用のミラーフィルムにはいくつか種類があって、私の張ったものは、透過率が低いみたいです。セコイ話ですけど、ずいぶんたくさんのミラーフィルムを買いましたが、使ったのは、わずかに2cm^2ほどで、もったいない気がしますね。
 ところが、調整中にカメラを倒してしまい、ファインダーの対物レンズを割ってしまいました。どうしようかいろいろ考えましたけど、結局、古くなって使わなくなった110フィルムのカメラのファインダーレンズ(プラスチック)を外して、外形を削って入れました。おかげで?ピントがよく見えるようになりました。多分、私の近視の目に合っているのだと思います。

 レンズとシャッターは、前から分解し、レンズはきれいに拭き取りました。マミヤ6 K2型は、3枚玉の廉価版ですので、3群3枚です。貼り合わせはありませんので、バルサムはがれはあり得ません。レンズはすぐにきれいになりました。
 シャッターは、スローが遅かったので、簡単に油をほんのわずかに差しました。何度か動かしているうちにだいたいスピードが合ってきたので、それ以上の調整はやめました。私の腕ではここまでです。

 最後にモルトプレーンを交換して再生作業を終了しました。途中、ファインダー対物レンズを交換したため、ずいぶん時間がかかりましたけど、なかなか楽しい修理でした。いつもはフリマでカメラを探してもとても高くて買えなかったのですが、このマミヤ6だけは、程度があまりにもひどかったためか、元値が5000円だったのを1000円と、大幅に値切ることができて、たいへんうれしかったです。こんなことばっかりならいいんですけど、なかなかそうもいきませんね。

 

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