オリンパスOM-2S/Pの修理　(2004.11.20)

　あんまり安いんで、ついつい買っちゃったOM-2S/Pが届いた。ズームレンズ付きで$50ドルなんだが、送料をけっこうふっかけてきた。そのせいか思ったよりもずっと早く届いた。私としては、早く届くよりも送料が安い方がありがたいんだけどね。

　安いのには理由があって、ジャンク寸前なのである。寸前というのは、時々巻き上げられないという状態らしい。それと、凹みがあるという説明だった。受け取ってみたら、なんと、巻き戻しクランク側に激しくぶつけた後があって、軍艦部が歪んでいる。もちろん塗装も傷ついている。そのままでは巻き戻しクランクを操作しづらいこともあって、軍艦部を外して、裏からたたいてやろうと、カメラをバラしてみた。それが、左の写真である。

　実際にはたたくというのは難しいもので、何とか見られるようにはなったが、きれいというにはほど遠い。まあこんなものだろうというところでやめておいた。それと、巻き戻しクランクの軸が曲がっていた。特に支障はないのだが、やはり見た感じが良くないので、これもたたいてみた。完全には直らないが、仕方がないだろう。なんたって、OM-10並の価格で買ったんだから。

　問題の巻き上げが時々できなくなるということは、取りあえず使ってみないとわからないが、空シャッターを切っている限りでは現象が現れてこない。もしかしたら、LR-44を入れて電池電圧が降下したため、時々（温度によっては）シャッターが切れないのではと想像してみたが、最初にカメラに入っていたのはSR-44だったので、この想像ははずれかもしれない。

　全体に、ミラーが汚れていたくらいで、あとはたいへんきれいな個体だった。シャッター幕にも問題ないし、ファインダーもきれいだ。さすがに液晶表示は色が抜けているようで、青ではないけど、これは仕方がないだろう。

　試写してみて、上下左右の周辺部がボケていなければ、光軸も狂っていないということになるから、けっこう良いお買い物だったのかもしれない。そうそう、分解するときに巻き上げレバーのカバー（プラスチック）は割れてしまった。格好が悪いので、丸い金色のシールを貼っておいた。なんだかそこだけ目立った妙な感じである。