パノラマカメラが欲しい  その2 (2004.2.8)

フィルム圧板 先週、フィルムホルダーを加工して、今週は、まず圧板だなと思っていた。そこで、東急ハンズから0.5mmの真鍮板を買ってきた。この真鍮板を130mmX67mmに切り落とした。初めはジグソーを使おうかと思っていたのだが、ジグソーを使うと、ガイドの痕が醜く残ってしまう。カメラ本体などなら塗装をすることでごまかすことができるが、圧板はフィルムの滑りなども考えて無塗装で使おうと思っているので、できることなら傷は付けたくないのだ。それで、思い切ってカッターで切った。大型カッターを金属ものさしに当てて、何度も両面をこすりつけ、最後に折るという方法だ。これでほとんど歪まずに、所定のサイズを得ることができた。0.5mmとはいえ、真鍮板をカッターで切るというのは結構大変だった。糸鋸の方が良かったかもしれない。

 次に、圧板の両側5mmを直角に曲げた。これは、圧板のはじをそのままにしておくと、フィルムが引っかかったりして巻き上げられなくなったり、切れたりしないようにと考えたものである。折り曲げ機など持っているわけがないので、机の角に真鍮板を置いて、プライヤーで少しずつ曲げた。少々歪んだが、ここはフィルムの平面性とは関係のないところであるので、まあ良しとしよう。

 できあがった真鍮板の圧板の固定は、もともとの圧板に両面テープで固定した。ボンドを付けても良かったのだが、こちらの方が平面性が確実である。

 この状態でフィルムを通してみる。ほとんど問題なくフィルムが送られるが、巻き上げが少々重いようだ。0.5mmの真鍮板とはいえ、本来の場合に比べてフィルムにかかる圧力が大きくなっているのだろう。もし、問題が発生するようなら、圧板を支えている金具の調整が必要である。これは、使いながら調整しようと思った。

 次に、前回フィルムが引っかかったフィルムガイドローラーの取り付けてあった溝だが、これはエポキシ系の接着剤を流し込んだ。エポキシ系の接着剤には、瞬間接着型、5分型、24時間型の3種類があるが、こういう隙間に流し込むのは24時間型である。溝の両側にセロテープで堤防を作り、それに爪楊枝で接着剤を付けて流し込む、多少がたがたになっても接着剤が隙間に入り込むようになるので問題ない。この状態で水平に置いておく。傾けておくと接着剤が流れてしまってまずいのだ。私の場合は気泡ができたが、セロテープの面に薄くても膜ができていれば、それでフィルムが引っかからなくなるのでOKである。あとから塗料を塗ることになる。

アパーチャーグリルの上下を削る この段階で、次はアパーチャーグリルにアルミ板を取り付けることになる。先週は、このところに厚さ3.5mmのアルミ板を取り付け、その後、カメラボディに取り付けるための2mmのアルミ板を用意しようと思っていた。しかし、考えてみると、3.5mmのアルミ板というのは売っていないし、2mmと1.5mmのアルミ板を重ねて使うとしても、手間が2倍となりめんどうである。そこで、「手づくりカメラハンドブック」を見ていたら同じようなパノラマカメラの製作例があり、それでは、アパーチャーグリルの上下を削ってあったことを知り、強度に関しては問題なしとして、このじゃまな部分を削ることにした。
 とはいっても、アルミダイキャストなので、気長にゴリゴリやるだけである。そのうちだんだんと減っていって左の写真のように、アパーチャーグリルの周りに傷が付く。ここまでやれば、高さが一緒になったということなので、おしまいである。左の写真は、アパーチャーグリルの下が終了し、上が半分くらい削ったところである。下の方は白く光っているところが削った後である。下は厚さが薄いので、比較的簡単に削れるが、上は厚いので時間がかかった。まあ、気長にゴリゴリやるだけなので難しいことは何もない。

 フィルムホルダーは、これでほぼ終了である。次はマウント周りの加工になる。このマウント周りの加工が終わらないと、ボディの高さが決まらない。ボディの高さが決まらないと、フィルムホルダーとボディをつなぐアルミ板の高さが決まらないからである。

 私のフィルムホルダーは古いので、この他にモルトプレーンの交換(というか、ほとんど溶けてしまっているので補充・追加)が必要である。手元にコニカオートレフレックスTCが有り、それもモルトが溶けているのでいっしょに交換しようかと思っているところだ。

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