ペンタコン67カメラを作る その1 (2007.8.1)

 以前からあたためていた計画だが、Pentacon6マウントのカメラがほしい。それも6x7版である。そもそもペンタコン6とは、旧東ドイツで作られた6x6の一眼レフのことである。ソ連のキエフ6Sがこれと同じマウントを採用したこともあって、通称ペンタコン6マウントと呼ばれている。一眼レフなのでレンズは魚眼から超望遠までよりどりみどりである。レンズメーカーは、ツァイス・イエナを先頭に、シュナイダー、ソ連製のレンズなどである。

 ここまでなら、ペンタコン6を買ってくればよいのだが、このペンタコン6には大きな欠点があるのだ。それは、フィルムのコマ送りが故障しやすいことと、ファインダーの視野率が絶望的に低いのだ。そして、どうせ使うなら、6x6ではなく、6x7で使ってみたいのだ。

Pentacon6 写真に写っているのは、そのペンタコン6。今、まさに私の手元にある。実はこの個体、ご想像の通り壊れている。シャッターが巻き上がらないというトラブルで、全く修理できないかというとそうでもないのだろうが、(つまり、適当な業者ならできると言うことだ)私には無理。この個体から、マウントのみをいただこうと考えている。カメラとしては、これでご臨終となるわけだが、その一部が使われると言うことは、まるで人間の臓器移植みたいなものだ。

 その横に移っている大判レンズは、レンズがフジナー250mmF4.5という大口径レンズである。シャッターは、大判カメラメーカー「ウイスタ」社の前身の武蔵野光機という会社が作っていた「シャネル5番」という、なんだか良い香りのしそうなシャッターである。写真だと大きさがわかりにくいが、シャッターの口径が65mmもある。このレンズはずいぶん以前に手に入れていたのだが、実は、シャッターをレンズボードに取り付ける座金が付属していなかったため使えず、そのまま保存していたものだ。
 それが、どうしたことか、Yahooオークションを見ていたら、たまたま75mmの座金が出品されていて、それを落札した。これでシャッターが使用可能となったわけである。
 ところが、元々そうだったのか、大事に保存しすぎたからなのかすでに記憶にないのだが、スローが粘ってしまっていた。また、バルブも切れない。多分、元からそうだった個体を安価に購入したものだろうと思うが、せっかくの材料なので、現在修理屋さんに出している。来週にはできあがってくる予定である。

 それで、シャッターが直ると、せっかくのレンズを使用してみたくなる。あれあれ、当初のペンタコン67カメラはどこへ行ったんだと言われそうだけど、使えるものは一度は使ってみたいというのが人情でしょう?

 このカメラの計画としては、以下の通りです。
 (1)シャッターをレンズボードに取り付ける。レンズボードは、手持ちのカメラの関係でトヨフィールドのボード大とする。(110x110mm)
 (2)マウントをペンタコン6から切り落とし、シャッターに取り付ける。その際、元に戻せるようにしたい。(アダプタの特注も含めて考えている)
 (3)(2)の状態で、トヨフィールド45Aで使用可能となるが、レンズのイメージサークルの関係でアオリはできないだろうから、ボディを作る必要がある。
   今のところ、ジャンクで持っているグラフレックスXLのボディを改造して使えないかと思っている。

SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送