東独プラクチカBX20とBC-1(2003.8.4)

プラクチカBX20とBC-1 プラクチカBX20に引き続いて、BC 1も届いた。どちらもe-bayで購入したもの。BX20はズームレンズ2本とストロボ、ケースがついて155ポンド(約3万円)ほど、BC 1は、ズームレンズ1本付きで56ドル(約7千円)である。どちらも、そこそこ送料がかかったが、やはりヨーロッパから購入すると送料がずいぶん高くつくことになる。しかし、もともと東独製のカメラなのだし、仕方のないところでもあるだろう。
 この2台のカメラは、発売時期は、BC 1が'84年発売、BX20が'88年発売なので、4年ほどの差がある。どちらも絞り優先のAEカメラである。大きな違いは、BX20がTTLストロボ調光ができるが、BC 1はできないということくらいである。
 しかし、この2台、写真で見てもよく似ているが、実際に触ってみると、微妙な違いというよりも、感触が全く違うのだ。同じメーカーで同じシリーズ、ほぼ同じ大きさなのに、この違いはなんだと思わざるを得ない。うまく表現できないが、BC 1が普通のカメラだとしたら、BX20はおもちゃのカメラという感じだ。フィルムを巻き上げようとすると、巻き上げ終了でガリッという感触と音が手に伝わる。なんだか壊しちゃったかと心配になる感触というべきか。また、BX20はシャッターストロークが長い、いつシャッターが切れるのかと思うほど、深く押し込まなければならない。BC 1もけっして浅いストロークではないが、BX20は異常と思われる。ただし、壊れているようではないので仕様なのだろう。せっかくシャッターダイヤルの中心部にレリーズボタンを設けてスマートになったのに、かさ上げしたレリーズボタンを探そうかと思っている。

 さて、レンズだが、ズームが3本である。プラクチカール35-70mm、70-210mm、そしてシグマ55-200mmである。その他に、別のオークションでプラクチカール50mm/F1.8を手に入れた。これは定番のレンズである。プラクチカールの2本のズームレンズは、どちらも日本製のOEM。メーカーは不明だが、デザインは何となくシグマのように思える。そして、シグマのズームレンズ、55-200mm。この焦点距離のレンズをネットで調べてみたが、キヤノンに同じ焦点距離のEFレンズが存在するが、その明るさが4.5-5.6。私のは、ちょっと明るい4-5.6。たいした違いではないが、AFとMFの違いもあるし、同じレンズではないようにも思える。しかし、AF機構が入っている関係で鏡銅も別設計になるはずだし、なんともいえないかもしれない。直進式のズームで手前に引いて広角(といっても標準)前に引っ張ると望遠になる。以前、シグマの70-210mm/F4.5-5.6というOMマウントのレンズを持っていたが、このレンズは、それよりもずっと鏡銅が短い。太さはやや太いか。描写もそれなりだったが、大変使いやすいレンズで、なんといっても約1:3.5くらいまで接写ができたのには感動ものだった。今回手に入れたレンズは1:6までしか接写できないので、それに比べるともう一つだが、(最短距離は1.5m)なんといっても、コンパクトである。

 最後に、おすすめはどちらかと聞かれたら、フラッシュの調光(スローシンクロ)を考えているのなら、BX20、それ以外ならBC 1と答えておこうか。思ったよりもずっと安価なボディ、プラクチカールの優れたレンズ(私のは日本製(;´_`;))、M42も悪くはないと思うが、M42は、レンズが豊富にあってよいが、逆にそのために人気が集まってレンズが高価になるという逆の欠点もあるからだ。その点、プラクチカBマウントは、アダプターがない(あるのかもしれないが、聞いたことはない)し、なんといっても開放測光が魅力だ。コシナからベッサフレックスTMが発売になったが、互換性を優先するため、さすがに開放測光はできない。そういうところを突き詰めていくと、やはりマウントアダプターというよりも専用のボディというわけになるのだろう。

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