ジナー バリオ ロールフィルムホルダー (2009.01.27)

 以前、4x5カメラを使ったときに、4x5はフィルム代も現像代も割高なので、ロールフィルムホルダーがあれば安く済むなと思って、CalmetのC2というロールフィルムホルダーを手に入れた。Calmet C2 Roll Film Holder
 で、これを使って思ったことは、6x7しか撮れないのは、4x5と同じくらいの縦横比はいいのだけれど、大きなカメラを使って、小さな画像しかできないのはもったいないという、本末転倒なことだった。
 以来、もっと大きなフォーマット、あるいは、4x5カメラを有効に使えるフォーマットのロールフィルムホルダーを探そうと決心した。
 それで結論としては、ホースマンの6x12ロールフィルムホルダーを手に入れようと言うことになったのだった。
 ホースマンのホルダーは、まだ新品で手にはいるが、6x7版や6x9版が定価57,000円なのに対して、6x12版は定価87,000円である。正直言って、同じフィルムを使う場合、フォーマットが変わってもかかる費用はほとんど変わらないはずである。(穴の大きさが違うだけだろと思う)
 新品ではとても手が出ないので、中古を探していた。中古といっても、この手のものは、なかなか中古屋には出てこない。やっぱりオークション頼みである。落札価格は、だいたい4万円から5万円くらいである。まだ、高い感じがするよね。

 そんなことを思いながら、YahooやE-bayを見ていたら、ジナーのバリオロールフィルムホルダー(Sinar Vario Roll Film Holder)というのを見つけた。一時は欲しかったのだけれど、その中古価格が恐ろしく高く、E-bayでも800ドル前後だったのを覚えている。ところがだ。このところのデジタルカメラブームで、大判の価値が相対的に下がってきて、案外手に入れやすくなったみたいだ。
 私も、ホースマンと同じくらいの価格で(実はドル安でもっと安かった)手に入れた。

Sinar Vario Roll Film Holder このロールフィルムホルダーの特徴は、なんといっても6x4.5、6x6、6x7、6x9,6x12を切り替えてしようできることだろう。こんな夢のようなフィルムホルダーが手に入ったら、シートフィルムなんていらない?かもしれない。(まだ、使い込んでないんでそこまでいってませんけどね)
 ただし、この切り替えは、フィルムの途中では無理みたい。蓋を開けないと切り替えのダイヤルは動かないようになってます。これは、ちょっと残念かも。とはいっても、途中で変わったらフィルムの残りがわかりにくいですよね。

 次の特徴は、120と220が両方とも使えると言うこと。実は、前述のホースマンのホルダーは120専用で220が使えません。6x7や6x9は120でもいいのだけど、6x12は120フィルムだと6枚撮りになってしまいます。これ、案外不便ですね。なお、Calmet C2ホルダーも220は使えます。

 最後の特徴として、面白いなと思ったことでもあるんだけど、引き蓋がありません。ホルダーをカメラにつっこみ、写真には写ってない反対側のダイヤルを回すと、セットされたアパーチャーに開くようになってます。小さなピンがあって、それを押さないと、このダイヤルは動きません。もちろん、カメラにつっこむと同時にこのピンは押されますので、ホルダー単体で露光することはありません。安全策としては優れてますね。

 おまけとして、Calmet C2ホルダーの厚みは、23.5mm、Sinar Vario Holderは25.0mmです。引き蓋のカラクリ分だけSinarの方が厚くなってるみたいです。ホースマンはどのくらいかわかりませんけど、あの厚い山型のホルダーだとピントグラスを外す必要があるのは間違いないわけで、その点でも、この2つのホルダーが使いやすいのは間違いありません。私は持ってないけど、トヨのホルダーもSinarやCalmetみたいにピントグラスを外さずに済むので、どのくらいの厚さがあるのかなと思いました。

 

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