フォクトレンダービトマチックII その後(2003.11.24)

 このページで以前ビトマチックIIを紹介した。たいへん使いやすいボディで写りも感動ものというのが結論だった。 

 ところがである。コンパクトで写りもすばらしいビトマチックだが、この手のフォクトレンダーのカメラには大きな欠点がある。それは、ストラップなのだ。どういうわけか、フォクトレンダーのカメラにはストラップリングがついていない。せいぜいボッチのようなものがついているだけである。このボッチ、この頃の日本製のカメラならそれほど問題にならないのかもしれないが、なにせ、フォクトレンダーである。つまり鉄のかたまりのカメラを支えるには少々心理的に不安が残る代物なのだ。いや、カメラを提げていてこのボッチがとれたという話を聞いたことはないので、壊れることはないだろうと思うのだが、やはり「こんなんで大丈夫?」と思うような代物だということだ。

 また、他のカメラにはこのボッチすら付いていないものもあって、ユーザー泣かせである。いったりどうしてこんな風になっているのだろう。へそ曲がりで有名なフォクトレンダーの設計者であってもこのくらいはなんとかしそうなものである。

 今回購入したカメラには、実はケースが付いていた。以前持っていたビトーBを使っていたときは、このボッチに合わせてストラップを探したら、なんとハッセルのストラップがぴったりということでハッセルブラッド専用ストラップを使っていた。しかし、考えても見て欲しい。ハッセルは標準レンズ込みで1.5kgほどのカメラなので、ストラップもそれなりに幅が広いのだ。いくら重いとはいえ、ビトーBにこのストラップでは似合わないことこの上ない。それで、ビトマチックIIを使うときはずっとどうしようかと思っていたのだった。付属していたケースにはストラップはついているものの、実はベルトがなかったのだ。

 ケースに入ったビトマチックIIそれで、昨日連休を利用して札幌の東急ハンズへ行ってきて革を買ってきた。写真はできあがったストラップである。できあがったなんて格好いいことを書いているが、けっこう革を切ったり張ったりという作業はそれなりに難しいものでうまくいっているように見えるけど、陰でよく見るとぼろぼろだったりする。作ったのは、写真で見ると、革の色が変わって見えると思うが、ケースと色の異なるところだけである。本当は同じ色の革が欲しかったのだが、それがなかったので、染めると言うほどのものでもないし、似たような色(たいして似てないけど(^^ゞ)でがまんすることにした。

 もともとは、ストラップの幅が11mmだったのだが、これも同じものが手に入らなかったので10mmとした。もちろん切るという手もあったが、やった方ならわかると思うが、革の切断は意外に難しいものなのだ。

肩当てのところは、同じ素材の薄手の革2枚で鹿革をサンドイッチにしている。初め、縫って仕上げようと思ったが、なんと革が固くて針が刺さらなかった(@_@) 縫い目に見えるのは、張り合わせる前に糸を通す穴を開けておいた跡であって、実際にはただのでこぼこになっているだけである。裏も表も同じ素材の表を使ったので、実際に使ったら滑りそうだが、まあ、格好が大事ということで(^^ゞ

 しかし、こんなことばっかりやっていて、いつ写真を撮るのだろう(^^ゞ


2003.11.24

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