ヤシカ FX-2の修理 (2004.5.15)

 今日こそ、登山に行こうと手ぐすね引いてたのに、朝から雨でがっかりだ。そんなわけで、今日はヤシカFX-2のクリーニングをすることにした。このカメラ、手に入れてからずっとうっちゃってて気になっていたものの、ボディばっかりあっても仕方がないのでそのままになっていたという代物。なんで、こんなカメラを買ったのか、今になると思い出せないという困ったちゃんなのであった。Yashica FX-2

 それで、とにかくきれいにしなきゃということで、相当汚れていたカバーをせっせと拭いた。まあ、きれいになった。取りあえず凹みもないし、FRのサブボディとして使えるなあと思い、あちこちいじっていたら、あることに気づいた。それは、露出計が動かないのである。そうそう、電池がないんだよ。というわけで、電池がなんだかわからないが、それまでに入っていた電池の外形から判断してSR44を入れた。すると、露出計のスイッチを入れると、今度は針が勢いよく下に振れるのである。うん?なんだ? というわけで、このカメラは故障なのであった。加えて、どうもスローガバナーの調子も悪い。露出計はトップカバーを開けるだけで調整できるだろうが、スローガバナーはミラーボックスを外す必要があるだろう。前者が軽傷だとしたら、後者は重傷なのだ。

 と、考えていても仕方がないので、とにかく軍艦部を開けてみた。このカメラはネットで調べると'76年発売ということで、ベーク基板に簡単な露出計である。しかし、基板が割れているわけでもない。部品といっても半固定抵抗が2個とタンタルコンデンサが2個、それにCdSが2個のすごく簡単なものである。なんだか昔の(今もそうかな?)アナログテスターみたいなものだ。この時代でも、きっと高級品はベーク基板ではなく、ガラスエポキシや、テフロンを使っていたのだろうなと思う。やはり廉価版の証拠のようなベーク基板を見ると、当時の日本経済が見えてくるようである。

 OM-1などは、プリズムの腐食が問題になっているが、写真でわかるようにFX-2はプラスチックのカバーでペンタプリズムを覆っている。そのため、モルトを使用していない。プリズムの腐食は考えなくても良いだろう。しかし、ファインダーが汚れていたので、ついでということで、ペンタプリズムを下ろし、清掃した。ファインダーレンズの内側外側、コンデンサレンズの上側も清掃したが、コンデンサレンズは下ろさなかった。前回、AutoreflexTCで苦労したためである。私も少しは学習するのだ(^^ゞ

半固定抵抗器を交換する 半固定抵抗器に、元の位置がわかるように印を付けて接点復活材を塗り、ぐりぐりやってみたが、あまり変わらない。しかし、巻き戻しノブ側の半固定抵抗をいじっているうちにメーターが正常動作するようになってきた。しかし、単体露出計と比べてみても、相当ずれている。半固定抵抗を振り切っても追いつかないのだ。多分、電池が異なるのか、CdSの特性が変わったか、そのような事情だろう。それで、もとからあった6.8kΩの半固定抵抗を10kΩの半固定抵抗に取り替えた。これで取りあえず露出計の調整は終わり。 よしよしと蓋を閉める前に巻き上げレバーを付けてチェックする。いいみたいだ。

 スローガバナーの方は、修理が大がかりになるので、自分では手を出さないことにした。バルブにしたり1秒にしたりと何度も切り替えると、その後しばらく動くが、またちょっとたつと駄目なようだ。本格的には、分解清掃しかないのであるが、わかっていてもなかなかたいへんなので、気が進まない。先日、壊してしまったペトリFTの二の舞は御免だからだ。とにかく、高速側は何とか動いて、かつスピードも出ているように思われるのでこれで良しとした。修理、半完了である。あとは、モルトプレーンがべたべたになっているので、ゆっくりと清掃することにしよう。

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