ズイコー 250mm/F2

Zuiko250mm/F2 私の所有する超弩級レンズである。その重さが3.9kg。もちろん、レンズのみの重さである。一度このレンズを手持ちで使ったことがあるが、10分ほどで腕が上がらなくなった。到底振り回すことのできない重さだ。

 オリンパスは、このレンズを含めて白レンズを3本発売した。180mm/F2、250mm/F2、350mm/F2.8がそれである。それぞれ高性能だが、プロ向けに作ったものの売れなかったようで、ちまたの噂では大赤字だったらしい。製造原価は発売価格の5倍ほどだったという。まあ、あくまで噂だけど。すると、このレンズ、ベンツが買えるくらいの値段だということだ。そう聞くとなんだか愉快である。

 3本のレンズの中でも、最も評価の高いのがこの250mm/F2と言えるかもしれない。私が、このレンズを購入した理由は、屋内スポーツである。とにかく明るくて望遠が欲しかったのだ。たとえば、バドミントンなどは、日中でも暗幕を閉めてプレーするのだ。すると、ISO800のフィルムを使っても被写体ブレしてしまう。それをギャラリーから狙うと、どうしてもこのレンズや、100mm/F2、50mm/F1.2などになってしまうのだ。ピントはもう激薄、フィルム1本とって使えるコマが数コマという世界である。なにせ、暗い上に、被写体が前後に動くため、とにかくバドミントンの撮影は難しい。逆にバレーボールやバスケットボールは意外にピントを合わせやすいのだ。

 屋内スポーツだと、350mmだと長すぎることもあって250mmにしたのだが、正解だったと思う。180mmだと、100mmに近いし、250mmくらいがちょうど使いやすいように感じる。

 さて、写りだが、とにかく最高である。色乗り良し、シャープさ良し、コントラスト良し。欠点はまず見あたらない。問題は、この重さと、ピントリングの重さくらいかもしれない。IFのわりに重いのだ。調整で何とかなるのかもしれない。

 なお、真理追究への道で書いたが、NDフィルターを自作した。フィルターは46mmのリアタイプなので普通のフィルターは厚すぎて引っかかるのだ。できれば、PLフィルターも自作したいと思っていたのだが、こちらはなかなか難しい。レンズのコントラストは十分にあるし、風景はこの頃中判カメラに任せているので、PLの必要性も少なくなったこともあり、改造するには及ばないように思えてきた。

 Zuiko250mm/F2 巨大なフロントレンズこのレンズは中古で購入したのだが、実はこのレンズを買うか、キヤノンEOS−1nと200mm/F2を買うか少々迷った。キヤノンだとボディ込みで買えるのだ。しかし、このレンズを買って正解だったと思う。とにかく高性能。末代までの財産かもしれない(^^ゞ

作例

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