ローライQBM−M42アダプターの改造(2004.5.9)

 先月の末、札幌で大きなフリーマーケットがあった。私は、カメラ関係を見たくて行ってみることにした。何度か行っているのだが、今回はあまりめぼしいものもなく、ほとんどお買い物をすることはなかった。全部で1000円くらいしか買わないのに、400円の参加料を払うのも何だかなあと思う。(まあ、家族が買うからいいんだけど。それにしても妻は重いものばかり買う(-.-)) そのわずかな買い物の中にルーターがある。どこかで書いたが、私はルーターが欲しくて、いろいろ調べてみたところだった。お目当てはPROXXONというメーカーのものだ。これは実売で1万円ほどである。カメラやレンズだと1万円はたいした金額じゃないと思っているのだが、ルーターの1万円は高いんじゃないかと思った。だって、単にモーターにチャックを付けただけのものだからだ。それで、どうしようかと逡巡しているところだった。ところが、フリマをぶらぶらしていたら、工学部出身という感じのおじさんがいろいろな機械を売っている。アンリツのSGなんかが3000円ということでぐらっと来たが、荷物になるし、もう使わないだろうからとあきらめた。次の店に行こうと立ち去り掛けたら、何となく小さな黒いものが目に入った。よく見るとルーターである。値段を聞いたら500円でよいとのこと。壊れてはいないが、専用電源もないためだった。専用電源ったって、ACアダプターなんだけど、仕様書(説明書も付いてた)を見ると、9〜16V可変仕様で回転数を変えられるとのこと。最大回転数は、毎分20000回転。結構本格的である。で、電源なのだが、私は自作の実験用電源を持っているので、全く困らない。さっそく買うことにしたのだった。

 で、買ったはいいけど、ビットがない。これは連休中に買い求めた。安物のダイヤモンドチップである。これで、取りあえず道具はそろった。

 何をするかというと、以前ローライQBM−M42マウントアダプター」書いたマウントアダプターを改造しようと思ったのである。2つのアダプターを比べてみて、純正のアダプターの裏側を削ればよいとわかったからだ。というわけで、ルーターでゴリゴリ始めた。まあ、簡単に削れるので説明も端折るが、削りすぎないように最後は平ヤスリで仕上げた。裏側の広い面を基準に削るのだから簡単と言えば簡単である。20分ほどでできあがった。

 できた、できたと思い、カメラに取り付けてみると、あれあれなんか変である。常時絞り込んだ状態になるのだ。アダプターを見ると、ピンを押すための2枚のリングの間隔が開きすぎているのである。これは、初めにラジオペンチで曲げてみたが、そういう仕様で作られているものだから、修正はほとんど無理だった。それで、思い切って、2枚のリングのボディ側を削り取った。こういうときもルーターが便利である。前なら糸鋸か金ノコの出番だったが、そんな大げさなものはいらなくなった。

改造後のアダプター この状態で取り付けてみると、今度は、絞りを最大にしても絞り足りない。f11くらいまではOKなのだが、それ以上はリングを回しても実際には絞られない。ストロボ以外では露出を間違えることもないので、これでもいいのだが、サードパーティ製のアダプターを見ると、ピンを押すときの高さを稼ぐためにアルミのチップを貼り付けてある。うちにもアルミはあるが、切り出すのが面倒だったので、黒いプラスチック片を瞬間接着剤で取り付けた。今度は、完璧である。それが左の写真だ。ルーターが暴れた後があって、ちょっと恥ずかしいが、そのうちに色を塗ろうと思う。しかし、どうせ写りには関係のないところだ。

 先日、カメラのキタムラでコシナ28mm/F2.8を手に入れた。現行のレンズなのだが、1万円くらいで売られているものの中古である。聞くところによると、逆光には弱いらしいが、写りは悪くないとのこと。マウントがM42なので、これで広角レンズもパーフェクトか(^^ゞ

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